■社会保険労務士試験の選択式問題とは?
社会保険労務士試験では、選択式問題が8題出題される。長文の設問の中に5種類の空欄があり、それを埋める形式である。
空欄はA~Eと記されているが、Aが2つ出てきたりCが3つ出てきたりすることもある。だから空欄は5種類だが、5つとは限らない。
選択肢は、設問の下の方に20個提示されているから、そこから選ぶことになる。・・・と言うとなんだか簡単そうだが、そうは問屋が卸してくれず、迷ってしまう選択肢がいくつもある。
ただし、この選択式問題も、基本的には知識を問うものであるから、勉強さえしておけばこわくないはずである。
ただし、択一式問題が知識重視であることに対し、選択式問題は理解重視である感がある。だから、これは丸暗記だけでは対処できない。
■選択式問題の問題文の読み方
選択式問題では、少なくとも2回は読まないといけない。でも読み方の注意は択一式問題と同じで、一語一語吟味しながら丁寧に読むことが大切である。
そして、選択式問題を解くときは、空欄まで読んだら、まずその空欄に入る語を(選択肢を見ずに)自分で考えてみよう。
そして、自分で考えた語をメモしながら、問題文を最後まで読んでいくのだ。空欄を全て自分で考えながら、である。
というのは、空欄にぶち当たる度に選択肢を見回すことになると、そこで思考が中断してしまい、効率が悪いからだ。
そして、問題文を最後まで読み終わってから、自分がメモした言葉と同じものを、選択肢から探すのである。全く同じ語でなくても、おおよそ近い意味の言葉が選択肢の中にあれば、それが正解だ。
それから、数字の選択肢が結構多いので、保険料率や乗率などの重要な数字は、確実に覚えておくこと。保険料率などは、年度によって違ってくることも多いので、テキストや他の情報は、必ずその試験年度対応のものを憶えることも重要である。
■情報集めも試験のうち!
社会保険労務士試験の問題に対応する法令は、通常はその試験年度の4月に施行されているものだ。通学や通信教育の勉強法の人は、学校側が正しい情報を発信してくれるので、その点は安心だと言えるが、独学の勉強法の人は、充分注意して情報を集める必要がある。情報集めも試験のうち、なのである。