試験結果から読む!社労士の難易度

国家資格のなかでも社会的なニーズの高い資格群のなかで、社会保険労務士(社労士)の試験のランクがどの位置にあるのか、おおよそイメージしていただけたと思います。

そこでこのページでは、過去の試験データの結果をもとに、客観的に社労士試験の難易度を見てみたいと思います。

すでにお話ししましたが、社労士試験の動向それ自体には、毎年それほど激しい変化があるわけではありません。ひとまず以下の結果をご覧ください。

直近の社会保険労務士試験の合格データ

年度 受験者数 合格者数 合格率

平成22年

55,445名

4,790名

8.6%

平成23年

53,392名

3,855名

7.2%

平成24年

51,960名

3,650名

7.0%

平成25年

49,292名

2,666名

5.4%

平成26年

44,546名

4,156名

9.3%

平成27年

40,712名

1,051名

2.6%

平成28年

39,972名

1,770名

4.4%

平成29年

38,685名

2,613名

6.8%

平成30年

38,427名

2,413名

6.3%

令和元年

38,428名

2,525名

6.6%

人気は急増中!?

「社労士資格は人気急増!」、よくそんなコピーを見かけます。しかしこれまで受験者が最も多かったのは平成22年の55,445名です。

たしかに社会保険労務士という職業への人気・憧れは「急増」しているのかもしれません。でも決して受験者が膨大に膨れ上がっているわけではありません。その理由はトップページで述べたので割愛します。

ここでみなさんにお伝えしたい要点は1点のみです。

それは合格率と難易度は別物と考えることが大切ということです。

合格者の属性(平成22年度~令和元年度)

●年齢別構成
24歳以下(1.0%)、25~29歳(7.2%)、30~34歳(14.9%)、35~39歳(18.2%)、40~44歳(16.8%)、45~49歳(14.7%)、50~54歳(10.9%)、55歳以上(16.3%)
●職業別構成
会社員(58.99%)、無職(13.4%)、公務員(7.7%)、団体の職員(5.2%)、自営業(4.3%)、役員(3.1%)、学生(0.5%)、その他(6.9%)
●男女別構成
男性(64.3%)、女性(35.7%)

社労士の難易度を推し量る上では、むしろこの「合格者の属性」のデータの方が、より有益なデータを提供しているように思います。

30~40代と社会経験

ポイントは、社会保険労務士試験は「30代と40代の合格者が60%以上を占める」という点と、はっきりしているだけでも「社会人の合格者が6割近くを占める」という2点です。

まず合格者層の30代・40代についてです。社会保障制度の大切さや適正な労使関係のあり方、そういうことの意義を切実に受け止め、それらをサポートする立場になりたい。社労士の適正をお持ちの方が、そのような意識になるのがこの世代からということだと思うのです。

しかしながら30代も半ばからそれ以上となれば、就業先でも相応のポジションがあります。社会的な意義や使命感だけで、そう簡単にスキルチェンジを考えたりはしない、できない世代です。また社労士に転身しようと決心しても、そこに到達するまでには、合格の保証のない、長い勉強が待っています。

しかし、それでもその決心に踏み切る、良識と熱意を持った大人世代がいるということです。管理人はそれが「社労士は人気」といわれる所以であり、かつそれほど変動しない試験データの理由であると思っています。

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