最初から本業で収入を得ることは難しい
開業型の社会保険労務士になったら、年収にかけてはいろいろな伸びしろを見込めますね。とはいったものの、開業したばかりのころは大変です。高い年収を夢見る前に、仕事を安定させないといけません。顧客を開拓し、充分な仕事と収入を確保することから始めないといけないのです。
もちろん、本業たる社会保険ないし人事・労務関係のコンサルティングを通して収入を得ていくことが大切ですが、最初の時機はそれだけではやっていけないかもしれませんね(なにしろ、顧客が乏しいのですから)。
おすすめの仕事とは?
ところでこうした時期をうまくやりすごすために、ふさわしい仕事があります。それは、予備校や通信講座での講師の仕事です。
予備校や通信講座は、毎年のように講師を募集しています。指導自体を生業としている講師もいるのですが、中には社会保険労務士が本業で、副業感覚で講師の仕事を受ける人もいるのです。
短期的な講師の募集もけっこうありますから、自分の本業が軌道に乗ってきたら、きりのいいところで辞めればいいわけですね。
講師の仕事から学べる事もある
予備校や通信講座の講師の収入・待遇が特にいいというわけではありません。それでも基本的に「講義をする」という仕事ですね。学生のころに、学習塾の教師・家庭教師のアルバイトをした経験がある人ならすぐにわかるでしょうが、勉強を教える仕事は一般のアルバイト等よりも高い時給をもらえます。社会保険労務士の講師の収入もその点では同じなのです。
※人前で講義をするのが苦手な人にはもちろん向いていませんが……
開業型の社会保険労務士の仕事は、いろいろな人と会って話すことが中心となります。デスクワークだけで済まされる仕事ではありませんから、講師の仕事を通してコミュニケーションに慣れることも大切かもしれませんね。