社労士の難易度(試験の結果)

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国家資格のなかでも社会的なニーズの高い資格群のなかで、社会保険労務士(社労士)の試験のランクがどの位置にあるのか、おおよそイメージしていただけたと思います。
そこでこのページでは、過去の試験データの結果をもとに、客観的に社労士試験の難易度を見てみたいと思います。

すでにお話ししましたが、社労士試験の動向それ自体には、毎年それほど激しい変化があるわけではありません。ひとまず以下の結果をご覧になってみてください。

社会保険労務士 試験データ

年度

受験者数

合格者数

合格率

平成18年

46016名

3925名

8.5%

平成19年

45221名

4801名

10.6%

平成20年

47568名

3574名

7.5%

平成21年

52983名

4019名

7.9%

平成22年

55445名

4790名

8.6%

平成23年

53392名

3845名

7.2%

平成24年

51960名

3650名

7.0%

平成25年

49292名

2666名

5.4%

平成26年

44546名

4156名

9.3%

平成27年

40712名

1051名

2.6%

「社労士資格は人気急増!」、よくそんなコピーを見かけます。しかしこれまで受験者が最も多かったのは平成22年の55445名です。受験者数が5万人を越えた年は、そこから6年遡った平成16年にもあります。
たしかに社会保険労務士という職業への人気・憧れは「急増」しているのかもしれません。でも決して受験者が膨大に膨れ上がっているわけではありません。その理由はトップページで述べたので割愛します。
ここでみなさんにお伝えしたい要点は1点のみです。
それは合格率と難易度は別物と考えることが大切ということです。

受験者の属性(2015年度)

●年齢別構成
20歳代以下(9.6%)、30歳代(32.5%)、40歳代(30.9%)、 50歳代(18.0%)、60歳代以上(9.0%)
●職業別構成
会社員(51.3%)、無職(17.2%)、公務員(8.5%)、その他(23.0%)
●男女別構成
男性(67.2%)、女性(32.8%)

社労士の難易度を推し量る上では、むしろこの「受験者の属性」のデータの方が、より有益なデータを提供しているように思います。

ポイントは、社会保険労務士試験は「30代と40代の受験者が60%以上を占める」という点と、はっきりしているだけでも「社会人の受験者が6割近くを占める」という2点です。

まず受験者層の30代・40代についてです。社会保障制度の大切さや適正な労使関係のあり方、そういうことの意義を切実に受け止め、それらをサポートする立場になりたい。社労士の適正をお持ちの方が、そのような意識になるのがこの世代からだということだと思うのです。

しかしながら30代も半ばそれ以上となれば、就業先でも相応のポジションがあります。社会的な意義や使命感だけで、そう簡単にスキルチェンジを考えたりはしない、できない世代です。
また社労士に転身しようと決心しても、そこに到達するまでには、合格の保証のない、長い勉強が待っています。

しかし、それでもその決心に踏み切る、良識と熱意を持った大人世代がいるということです。管理人はそれが「社労士は人気」といわれる核心であり、かつそれほど変動しない試験データの理由であると思っています。

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