社労士と中小企業診断士、難易度はどちらが上でどちらが下?

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社労士と難易度がよく比較される資格に、「中小企業診断士」があります。どちらの資格もひと昔前にはさっぱり一般的知名度がありませんでしたが、この10年くらいでちょっとした資格ブームが到来しているため、これらの資格にもメリットが多いことが世間に知れ渡り、スポットライトが当たっているようですね。


ところで肝心の難易度の差に関してですが、実ははっきりとした答えはなかなか見つかりません。それもそのはずで、「社労士と中小企業診断士のどちらの難易度が高いか」は、よく専門家の間でも意見が分かれているからです。


難易度を示す最大のバロメーターと言えば、試験の合格率でしょう。
しかしこれを持ち出して難易度を決めることもなかなかうまくいきません。



社会保険労務士 試験の合格率データ
年度 受験者数 合格者数 合格率
平成21年 52983名 4019名 7.9%
平成22年 55445名 4790名 8.6%
平成23年 53392名 3845名 7.2%
平成24年 51960名 3650名 7.0%
平成25年 49292名 2666名 5.4%


中小企業診断士 試験の合格率データ(第一次)
年度 受験者数 合格者数 合格率
平成21年 15056名 3629名 24.1%
平成22年 15922名 2533名 15.9%
平成23年 15803名 2590名 16.4%
平成24年 14981名 3519名 23.5%
平成25年 14252名 3094名 21.7%


中小企業診断士 試験の合格率データ(第二次)
年度 筆記試験 受験者数 筆記試験 合格者数 口述試験 合格者数 合格率
平成21年 5331名 955名 951名 17.8%
平成22年 4736名 927名 925名 19.5%
平成23年 4003名 794名 790名 19.7%
平成24年 4878名 1220名 1220名 25.0%
平成25年 4907名 915名 910名 18.5%


上記の表を見ただけでも、試験制度の違いが目に付いたはずですが、中小企業診断士では 実は試験制度が一次と二次とに分かれています。もちろん両方に受からないといけませんし、第一次に受からないと第二次は受験できません。

ようするに、第一次の十数%~二十数%の合格者の中から、さらに十数%~二十数%に絞り込まれてしまうわけですが、ただ事実はそんなに単純じゃありません。それに第一次に受かったらその翌年も第二次試験を受けることが認められています。つまり第二次試験の受験者はその年の第一次の合格者だとは限りません。そのため、どうしても明快な合格率は算出できません。



それでも大雑把に見積もっても、中小企業診断士の合格率はおそらく5%を割っています。それだけを見るとやはり、中小企業診断士のほうが難しいといえそうですね。
ただし中小企業診断士は科目別の免除制度や科目別の合格制度もあり、受験者にとって融通が利く制度が目立つ点は、社労士より上ですし、それらの事情を理由に社労士のほうが難しいという意見を唱える人たちも少なくはありません。

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